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これでわかる!Zoho CRMと外部アプリ連携_基礎知識

2021 02 22 08:10 AM

Zoho CRM連携の基礎知識

Zoho CRMは外部アプリケーションとの連携機能で複数の方法を備えています。
これら、連携機能を利用しZoho CRMの取引先、連絡先、商談などのデータベースやコミュニケーション機能を拡張し、
幅広い部署で顧客中心のプロセスを強化することが可能です。

弊社でもZoho CRMの連携機能についてよくお問い合わせをいただきます。

複数回に渡ってZoho CRMの外部アプリケーション連携の基本をお伝えします。

まず今回はZoho CRMのもつ連携手法についてのお話しです。

Zohoの6つの連携手法

Zoho CRMには連携機能が以下の6つあります

1. CSVファイルを利用した連携

クラウド環境ではない既存の業務システムから顧客データなどを移行する場合に主に利用します。
連携頻度が高い場合にはあまり向いてません。

2.Webフォームを利用した連携
Webサイトのお問い合わせフォームからデータを見込み客などに取り込むためのWebフォームを利用したWebサイトとの連携です。あくまでもサイトからの一方通行です

3.Zohoの連携メニューを利用した連携
Zoho CRMの場合、設定>マーケットプレイス>ZohoにあるZohoアプリケーションとの連携設定メニューを利用した連携です。主に取引先、連絡先、商談などの標準タブのデータをZohoの他のアプリケーションと連携することが可能です。またGoogle WorkplaceやOffice365などとの連携設定ではカレンダーの連携も可能です。

4.Zoho Market Placeを利用した連携
3に似ていますが設定としての連携メニューがないZohoアプリケーションやZoho以外のアプリケーションに対して、Zoho Marketplaceにて配布されているコネクタアプリケーションをインストールすることで連携が実装できます。

5.Zoho Flow/APIを利用した連携

Zohoがもつクラウドアプリケーションを連携させるためのツール、Zoho Flowを利用した連携やZohoが公開しているAPIを利用したものです。柔軟な連携が実装できますが、設定メニューだけではなく連携ロジックの設計やプログラミングの知識も必要となるため実装ハードルは高いです。


6.Zoho Analyticsを利用した分析での連携(番外編)
日常的なアプリケーション利用においてデータを連携させることではなく、分析レベルで統合した分析をすることで業務レベルの連携を図る方法です。データはそれぞれのアプリケーションにおいて独立させたままZoho Analyticsにデータを読み込みしレポートやダッシュボードレベルで連携を図ります。

これら連携の特徴を大きく整理すると下記の図のようになります。

連携で実現できること

アプリケーションが連携されると機能レベルで実現されるものは主に以下の4つです。
  • データの作成

Zohoで作成したデータを特定のタイミングで他のアプリケーションに作成する。または逆のパターン

例)Zoho CRMで作成した取引先を会計システムへ送り込み新規作成する


  • データの更新

Zohoで更新したデータを特定のタイミングで他のアプリケーションに存在する同じデータを更新する。または逆のパターン

例)Zoho CRMで住所を更新したした取引先を会計システムへ送り込み住所を上書き更新する


  • データの統合

Zohoから連携先のアプリケーションのデータをZoho側に表示したり、直接関連するデータを作成する。

例)Zoho CRMとZoho Meetingの連携

Zoho CRMで見込み客との予定をオンラインミーティングの予約から入力することで、予定を作成しつつZoho Meetingのオンライン会議のリンクを作成し、参加者に通知できます。


  • 通知メッセージの送信

データの作成や更新など条件に基づいて通知をメールや、メッセンジャーアプリに送信する

例)Zoho CRMとZoho Cliqの連携

商談が受注した場合やクレーム報告があった場合に社内に通知したいときに、Zoho CRMでワークフローのルールでの通知先をZoho Cliqのチャンネルやユーザーを指定が可能です。


そして、次回は具体的に連携を実装するための設計のポイントや注意点、事例についてお話しします。