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Zohoで2週間ECサイト構築術 Part2:TelePa

2020 05 11 07:44 AM

 超短期間で構築した作業のステップのご紹介

この度、弊社のお客様であるヴァズインク社がTelePaというテレワーク支援のパーテーションを開発し、Zoho Commerce を使ったECサイトで販売の仕組み構築を弊社が支援しました


前回はシステム構成を中心に説明しましたが今回は作業のステップと注意点です。

作業の概要は下記の全体図を参照ください。

作業の構成

  1. Zoho Commerceの環境構築
  2. Zoho Commerceのサイト構築
  3. オペレーション調整

の3つにわかれます。

Zoho Commerceは単体でも利用可能ですが、Zoho Oneのアプリケーションと連携してCRMと統合したEC環境を構築可能ですので、単体でのセットアップから連携設定が基本的な流れです

ヴァズインク社は大阪にあることとCOVID-19での外出自粛ですので、当然のようにコミュニケーションはクラウドツールを利用してとなりますが今回、

  • Zoho MeetingでのWeb会議
  • Zoho Connectでのタスク管理と情報共有

を利用してディスカッションを細切れに行いながら作業をすすめることが可能でした。

Zoho Meetingはあとで作業を確認できるように録画機能も多用しています。(これがあるとかなり安心です)

Zoho Connectのタスクはカンバンボード形式での管理となりますが、今回のようなアジャイル型のサービスリリースには本当に役立ちます。

環境構築

  1. サインアップ後のストア基本情報設定
  2. CRMとの連携設定:商品タブとの連携
  3. Inventoryとの連携設定:受注書と在庫管理の連携
  4. SalesIQとの連携設定:訪問者追跡とチャットの連携
  5. aftership連携設定:出荷伝票に基づく配送トラッキングの連携
  6. Zoho Campaigns設定:購入者へのメルマガ配信連携

販売に関してのプロセスとマーケティングのプロセスを理解して設定することがポイントです。
誰がいつ見る情報なのか?はCRMの設定よりシビアです。
弊社側で全体像を把握して、個別の設定の振る舞いを短期間でチェックしつつオペレーションで調整できるように進めました。

サイト構築

  1. サイトのデザイン:テンプレートを元にサイトのデザイン
  2. 商品の登録:EC向け商材の詳細情報入力
  3. 配送料:エリア/商品ごとに配送料設定が可能です。
  4. クーポン設定:一定量購入で利用できるクーポンの設定
  5. 通知メッセージ:オーダー確定や配送時の通知メールの作成
  6. Google Analytics設定

Zoho Commerceのもともとのテンプレートがそれなりに練られているものが複数有りますので選択するだけで作成できます。もちろん凝ったデザインを作り込むこともできますが今回はスピードリリースなので割愛。
ヴァズインク社はデザインもサービス提供していますのでデザイン素材を猛スピードで作成しつつ既存素材をうまく組合せてすすめることができました。
さらっとクーポン設定と記載していますが商品価格との兼ね合いや、利用ターゲットに合わせた様々な検証をしつつ設定しています。(クーポン設定だけで数時間は語れるかと思います、、、)

オペレーション

  1. ブログ:カテゴリー、タグなどの設定、コンテンツ作成
  2. SNS(Zoho Socialとの連携)
  3. オーダー確認:通知と請求書発行
  4. 請求書発行:オフライン購入の場合の請求書発行
  5. 配送処理:aftership連携で追跡が楽になります
  6. アンケート:Zoho Surveyの利用
  7. メルマガ:Zoho Campaignsでのメルマガ

こちらはまだ発売開始して間もないですので日々調整を行っていますが、Zoho Commerce自体のバージョンアップがこまめに行われている勢いが半端ない製品なので仕様変更などが無いかどうかも最新情報のチェックが欠かせません 。
(なおZohoアプリは全般的に新機能のリリースが早いので導入支援する側として通常でも注意すべき点です)
実際機能追加もサービスインしてから追加されてまして、管理画面でおや!となることもありました。
購入後のフォローアップはダッシュボードも見ながら今後調整ですが、弊社が持っている標準フォローアップシナリオをまずは試していただこうと考えています。
またコンテンツ作成は集客の肝となります。
コンテンツ設計は、テレワーク支援の情報が提供できるようにヴァズインク社と日夜アイデアを出し合いつつ支援させていただいております。

まとめ

今回の事例を自社のECサイト構築に向けてそのまま実行するのは、もしZohoも初めてだという人にとってはハードルが高いと思いますが以下のポイントを意識して行くのがよいかと思います。

  1. Zohoのアプリ構成(役割)とデータの持ち方を理解する
  2. オペレーション(日々のECサイトの運営)を理解する
  3. サービスと顧客像を考え抜いてどこまでシンプルにできるかを常に気にかける

弊社の導入支援ではサービスと顧客像を考え抜いてどこまでシンプルにできるか」を何より重要視しております。

「あったらいいなではなく無いと困るものを自社サービスを最短距離で顧客に届けることができるプロセス」
がツールを使いこなす上での判断基準として一番大事であると断言します。

Zoho CRMやZoho CommerceなどZohoを利用して本気で業務を変えていきたい方はぜひ弊社までお問い合わせください。